嬉しいのは、デザインの必要性、重要性を感じてもらえた時です。
中学の時、美術の先生にロゴデザインの課題を褒められたことがきっかけで、作ることが好きになりました。大学では商学を専攻したのですが、やはり作ることを仕事にしたいと思い、卒業後デザインを学ぼうと決心。この学校を選んだ理由は、1年間でグラフィックとWebを学べ、就職にも強いという印象があったからです。入学することが目的ではなく、デザイナーとして就職してからが本番だという意識を強く持っていたので、短期間でも即戦力を目指せるかどうかは自分にとって大事なことでした。
現在は、徳田祐司さんが代表の『canaria』に勤めています。化粧品や飲料等のパッケージデザインの案件を中心に取り組んでいますが、グラフィックもWebも学んでいてよかったと思うことが多々あり
ます。アートディレクターとWeb制作会社の橋渡しをしたり、Webサイトの仕様に関して意見を聞かれたりすることが多いんです。また、在学中、アイデアの発想法や表現力を養ったり、入稿データの作
成方法や印刷知識を学べたことも、実務でとても役立っています。一方で就職してからも学ぶことは多く、特にスケジュール組みが大事だと気づきました。複数の案件が並行していると、アイデアを3日ごとに50案ほど出すペース。そんな時は参考資料を漁りながら、とにかく手を動かすようにしています。
仕事をしていて嬉しいと思うのは、デザイン提案をすることで、デザインの価値や見た目の重要性に気づき、デザインは必要なんだ、と感じてもらえること。特にモックを制作してプレゼンし、クライアン
トが反応してくれるとやりがいを感じます。今はデザイナーですが、将来はアートディレクターになりたい。コンペで賞を取ることも目標としています。