子どもから大人にまで愛される絵本をつくりたい。
今は、「ニジノ絵本屋」で絵本作家兼ブックデザイナーをしています。この会社は、子どもだけでなく大人や外国の方々など、幅広い人に絵本を手に取ってもらえるような取り組みをしている会社です。店舗での販売に加え、絵本そのものの制作やイベント開催など幅広く行っています。私はもともと、この店舗のお客さんでした。絵本のイベントで代表と話す機会があり、自分が作った絵本をお店に置いてもらえないかと掛け合った際、社員になることを提案されたんです。ちょうどインハウスの作家がほしいと思っていたとのことで、うまくはまったようです。絵本制作だけでなく、Webデザインスキルを活かしてサイトを作ったり、PR施策を考えたり、多岐にわたって担当。この学校で学べて特に役立っていると思うのは、クリエイティブデザインのカリキュラムだった構図の授業です。小説などに比べて格段に文字量が少ない絵本では、シンプルに構図そのもので状況や世界観を伝えることがよくあります。人物やモノなどを的確かつシンプルに配置する構図のスキルは、そのまま絵本の表現につながっていますね。ただ私自身、絵本作家になるという夢にすんなりと行き着いたわけではありません。絵本作家になることにこだわるあまり、先が見えなくなって悩んだり、試行錯誤する時期もありました。その都度、自分のことを分析し、今、何が足りなくて何をすべきなのかを決めていました。夢を叶えるために大切なのは、目に見えないデザインを自分の人生に対しても施してみることです。さらに、アイデアを温めるだけでなくアウトプットしないと始まらないということも確かだと思います。これからも、みんなに楽しんでもらえる絵本をつくっていきたいですね。
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