STUDENTS VOICE東京デザインプレックス研究所 修了生の声

グラフィックデザイナー
熊川 俊介Shunsuke Kumagawa

PROFILE
28歳 DIGITAL ART STUDIO グラフィックデザイン専攻

落ち込んだ時に、僕を奮い立たせてくれたのは仲間の活躍でした。

家族皆がデザイナーだった僕は、自分だけはそれ以外の職業を目指そうと、以前は考えていました。とはいえ小さい頃からデザインが身近にある環境だったので、やはり何かをつくることが好きだったんですね。デザイナーである父に、「そんなに簡単になれる職業じゃない」と反対されていたのを押し切ってこの学校に入学し、父を見返すつもりでデザインに打ち込みました。 授業期間はまず、Macやソフトを手足のように扱うことを目標に習得しました。実務で使う方法を具体的に教わったので、自分の頭の中にあるものを効率よく表現できるようになる実感がありましたね。受講修了後も、デザインラボで野口孝仁さんの授業を受けたり、受講生でつくったデザインユニットに入ってクライアントワークをしたり、様々なコンペに作品を出して、いくつか賞を獲ったこともいい経験になったと思います。特にシックスアートアワードで、同時に2つの賞をいただいたことは嬉しかったです。その後就活をして大手広告制作会社に採用が決まったのですが、実は4か月で退職することに。仕事の厳しさは覚悟して挑んだつもりなのですが、想像をはるかに超えていました。力が足りないことを思い知らされて、しばらくは前に進めなかったですね。でも、今もあの厳しい現場でつくり続けている人がいるということや、同じ時期に就職した学校の仲間の活躍を耳にして、ヘコたれていられない、とまた就活を始めたんです。この学校に入る時、絶対に諦めないと決めたことも思い出して…。そして、もう一度デザイナーとして就職が決まりました。1度挫折を味わってみて、改めてこの仕事で大事なことを振り返ったのです。分かったことは、デザインをやっていく時に自分の思った通りにいかないことの方が多いということ。その時にどう修正していくかがプロの底力なんだってこと。今は、そのことを強く意識して仕事に向き合っています。

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