100%を出しきるつもりで、デザインに取り組んでいます。
タレント養成専門学校を卒業した後、名古屋を拠点に舞台俳優やタレントとして活動していました。タレント業をこなす中で感じたのは、仕事として割り切れない気持ちがあるということ。周囲には「何が何でも俳優でやっていく」という人が多かった。私は、そこまでじゃない。じゃあ他に何をするべきかを考えていた矢先、仲の良い友達から「そういえば、出演する舞台のポスターやフライヤーをよく作ってたよね」と言われたんです。確かにそう。作る工程も好きだし、自分が作ったもので「いいね、たくさん配ろう!」と皆の気持ちがアガることが嬉しかったと、友達と話していて気付いたんです。だから、その道を歩んでみようと決めて東京に来ました。この学校では、デザインストラテジーの授業で「そもそもデザインとは何か」という考え方から学べたことが本当に良かったと感じています。同時に、講師からは在学中もクライアントワークを経験することを勧められ、自ら仕事を取りにいく意気込みを持つように言われました。実際に、新規事業を起こす予定の経営者の方から、社名ロゴとWebサイトの発注をいただき、クラスメイト3人で作り上げました。そこで感じたのは、コミュニケーションを密にすることの難しさと大切さ。クライアントの想いを会話の中で紐解いていく必要があります。だからこそ、老若男女さまざまな人と接したタレント業での経験も無駄じゃなかったな、と今は思いますね。現在は、学校から紹介してもらったデザイン事務所に在籍しています。「石原さんに頼めば、いつも良いモノが上がってくる」と言われるような安定感のあるデザイナーになりたいですね。俳優を目指していた頃、「自分が完璧でないと思うものをお客様に観せてはいけない。100%のチカラを発揮しなさい」といつも言われていました、今も、そのことを肝に銘じて仕事に取り組んでいます。
デジタルコミュニケーションデザイン専攻へ