デザインを知ってから、人生が楽しくなりました。
大学時代は映画に興味があり、映像制作のゼミに参加していました。長年バレエを続けていたこともあり、役者として制作に関わっていましたが、映画のポスターやフライヤーなどのグラフィックデザインに惹かれる自分に気が付いたんです。卒業後、一旦はIT企業に勤めましたが、仕事と好きなことをきっちり分けて、未来が予測できてしまうような毎日が、つまらなく思えてしまいました。それで、好きなことに思いっきり打ち込むような仕事をするんだと、デザイナーになる決意をしてこの学校に入りました。
まず嬉しかったのは、デザインを話題にできる友達がたくさんできたこと。同じ志向を持つ仲間が増え、刺激を受けながら学ぶことができました。さらに嬉しいのは、デザインを知ってから人生が楽しくなったんですよね。デザインに対する好奇心があらゆる方向に伸びていき、好きなデザイナーさんのインターンに参加したり、デザインによる医療課題の解決を目指す課外授業に参加したり、プロバスケリーグとの産学連携プロジェクトに関わったり。やってみたいという気持ちに従って行動しました。
現在は川上シュンさん率いる『artless』で、国内外のブランディングを中心にデザインに携わっています。人びとが集い、行き交う“場”を創り出すような案件も多く、長いスパンでじっくり取り組むスタイルにやりがいを感じています。また、働きながら、ボランティアで地域イベントの運営に参加していて、仕事以外でも様々な分野のデザインに関われるように意識しています。中でも医療や福祉は、どこか社会の中で切り離されているように感じます。デザインのチカラで、もっと開かれた場・前向きな連携が生まれると信じて、模索する日々を過ごしています。