STUDENTS VOICE東京デザインプレックス研究所 修了生の声

デザイナー
鴻戸 美月Mizuki Koudo

PROFILE
27歳 DIGITAL ART STUDIO グラフィックデザイン専攻

死にまつわる文化や価値観をデザインのチカラで変えたい。

洋服が好きで、私にとってのデザインはファッションでした。被服を学べる大学に進み、就職もアパレル会社。主に品質管理を担当していました。ファッション以外のデザインを意識するようになったのは社会人になってからです。日本工芸をベースにモノづくりをする中川政七商店がお気に入りだったのですが、その世界観づくりに水野学さんというクリエイティブディレクターが関わっていることがわかって。ブランドイメージをつくるクリエイターもいるんだと知りました。自分もそんな仕事に携わりたい、と転職を考えると同時に、この学校に入学。グラフィックデザインを学びました。受講修了後、私はフリーランスでデザイン業務を行いながら、横石崇さんのアシスタントをしています。さらに、この学校の「FUTURE DESIGN LABO」に参加し、チームメイト4人で企画した事業を行っています。テーマは“グリーフケア”。死別による悲しみを緩和する考え方です。故人のことを考えないようにしたり、忘れようとするのではなく、きちんと向き合い、考え、語り合える機会を気軽につくれるよう、カードゲームとノートを作りました。クラウドファンディングで開発費用を募った際には、思わぬ反響があって驚いています。もとから“生と死”に特別な興味があったわけではありません。でも掘り下げてみて、誰もが通る道なのにタブー視されたり、「怪しい」「不謹慎」とみなされがちなことに疑問を感じるようになりました。死にまつわる文化や価値観を、デザインのチカラで変えたい。特に発信していきたいのは、私と同世代の人たちに向けて。若い世代が死について気軽に考え、向き合えるようなデザインを発信していきたいです。

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