デザイン工程の深堀りがPMとしてのスキルアップに直結しました。
現在、外資系企業でコンサルタントをしています。UX/UIを学ぼうと思ったきっかけは、金融関連のUI刷新に携わったことです。プロジェクトマネージャーのひとりとして、クライアントとデザイナーの間で調整していましたが、デザインやテクノロジーについてのリテラシーを確立して、もっと上手く立ち回れるようになりたいと実感したんです。本やネットを調べても実用できる知識には程遠く、だったらプロの講師から実践的に学ぼうと、この学校に通いました。
実務と重ねながら学ぶ中で、役に立つことがたくさんありました。例えば「リサーチ」について。コンサルタントは途中からプロジェクトに参加することも多いので、その際にどの点を踏まえるとスムーズに全体像を掴めるかがわかってきました。また、ユーザーインタビューにおける発言の真意の捉え方なども参考になりましたね。また、「UIパーツ」については、必ず最新サービスやプロダクトを例に挙げてくれるのが理解しやすくて。採用されていないデザイン例も含めて、傾向を把握できました。あとは、プロジェクトに関わる各担当者の「マインドセット」にまで説明が及んで、気づくことも多かったですね。各自が何を考えて業務しているかが垣間見えました。デザイナーへのフィードバックが度重なる際は、どう整理し、どう落としどころを見つけて対応するか、その考え方が身についたと思います。総じて、UX/UI設計に関わっていないとわからないことが、デザインプロセスを実践しながら習得できたのがよかったです。そして、修了後もコミュニケーションツールで、講師やクラスメイト、過去の受講生がデザインの情報提供をしてくれているのがありがたいですね。
コンサルタントは、デザイナーのように何か一つに特化した専門家ではなく、常に様々な事象をキャッチアップすることが求められます。デザイン工程は本当に奥深い。だからこそ、専門家と対等にやりとりできる知識を備えつつ、彼らとは異なる視点を持ってプロジェクトに関われるよう努めています。そのためにも、極力、自分が普段出会わないような人達と繋がっていきたいんです。改めて学校に通ってみて、様々なバックグラウンドの人たちとスキルアップを共にできたこと自体が、有意義なことだったな、と思っています。