Webの中に人間の体温が伝わるような仕組みをつくりたい。
大手メーカーの製品開発に関わるUXデザインを行っています。また、『LENS』という会社を立ち上げ、人に体験させるということをクリエイションのコアにした活動を行っています。小さい頃からガジェット好きで、Macにも早くから触れていました。機材をどう使えば面白いことができるか…みたいな感じでものづくりするのは、子供の頃から変わらないかもしれません。インタラクションデザインに関わるプログラミングを習得したのも、「これで面白いことできないかな」という探求からきているのだと思います。 この学校でWebデザインを学ぼうと思ったのは、サイトを作ることが目的ではなく、もっと次元の違うインターネットの可能性を感じているからです。ユーザーがネットを使って情報収集だけに限らず、様々なことが体験できるようになる可能性が見えているのに、自分でそのベースになる技術を知らないのはもったいないという考えからでした。実際に、Webデザインを学んで思ったのは、構造や制作するプロセスが実に建築的だということ。大学では建築を専攻していたのですが、何かを構築していく作業がこの2つは似ているんです。でも自分はその枠を超えたクリエイションをしたいと思っています。例えば、インターネットでも視覚的な情報だけでなく人間の五感や体温の伝わるようなイメージを形にしていきたいですね。今、興味を持っているのは“場をつくる”ということ。それは区画された空間ということではなく、人が集まってできる空間という概念です。実は僕はパントマイムをやっていたことがあるんですが、パフォーマンスに人が集まって“場”が生まれることが面白いと思ったんです。これまでにも、様々な美術館に自分の作品を展示する機会があったのですが、箱の中に作品を設置するというこれまでの常識は変えられると思っています。今後はキャラバンみたいに作品を連れ出して、行く先で皆に楽しんでもらえるようなことをしたいですね。自分はパフォーマーとしてやっていくことは諦めたけど、つくるもので人を集めたり、ワクワクさせることを目指したいと思います。
WEBクリエイティブ専攻へ