自分の価値観を知り、キャリアデザインの指針になりました。
人形遊びが大好きだった幼少期。買ってもらった家具やお家では飽き足らず、自分で段ボールや粘土を使って街を作るような子どもでした。とはいえ、そんなものづくりがダイレクトに今に結び付いたわけではありません。経済専攻の大学を出て証券会社の営業職に就いてから、ふと夢中になってものづくりをしていた頃のことを思い出すようになり、やっぱり自分の好きなことを仕事にしたいと考えるようになりました。 今は、(株)エイケーで空間デザイナーをしています。この学校で、デザインに加えて照明や空調、水周り等の設備について学んだことが活きていると実感しています。現場では設備の問題がクリアになっていないと、デザインどころではないんです。「そんなデザインだと、配管が通らないよ」みたいなことがよくあるんですよ。でも実のことを言うと、在学中は設備を学ぶのが嫌で。振り返ると、自分はあまり熱心な生徒じゃなかったかもしれません。教室でも、いつも隅っこの席で受け身な姿勢でいました。ただ、絶対に授業を休まないように、目標を見失うことだけはしないようにしました。受講修了後になって、慌てて就職相談。就職先を決める上で「自分が何を好きで、何が嫌いか」を分かったほうがいいよ、好みの基準を自分自身で知るべきだよ、と学校のスタッフからアドバイスを受けて、自分の好きだと思う空間に足を運んで徹底的に調べていくことにしたんです。自分は高級感と居心地の良さが共存する空間が好きなので、都内にある4ツ星以上のホテル全てを巡って、ラウンジをリサーチしたものをまとめていきました。こんな風に、クリエイティブ職に就く時点で自己分析がしっかりできたことは、その後の指針につながりましたね。 在学中は受け身な姿勢でしたが、仕事ではいつも能動的に、そして何事もポジティブに捉えることを心掛けています。わからないことがあれば素直に聞く。それでも仕事をしていく上では、困難はつきものです。それをチャンスと捉え、これからもスキルアップに励みたいですね。
商空間デザイン専攻へ