STUDENTS VOICE東京デザインプレックス研究所 修了生の声

空間デザイナー
小林 彩香Ayaka Kobayashi

PROFILE
27歳 SPACE DESIGN STUDIO 商空間デザイン専攻

デザインを仕事にして変わったのは、言い訳をしなくなったこと。

小さい頃から、無意識のうちに空間デザインに関心がありました。大学に進学する際にも建築を専攻。熱心に授業を受ける学生ではなかったんですけどね。でも、当時飲食店でのアルバイトを通して空間の在り方を考え、ますます空間デザインへの熱が高まったように思います。卒業後はリフォーム会社に就職したのですが、仕事は事務。何か不満があると「私がやりたいのはデザインなのに」と言い訳をして逃げていました。好きなはずのデザインを言い訳にしているようでは駄目だと、デザインと向き合う事を決めました。人生の転機があるとすればここですかね。この学校で学ぶことを決めてからは、意識が180度変わりましたね。作品づくりや、進路を考える際に悩むこともたくさんあったけど、その度に先生やスタッフが適切なアドバイスをくれ、背中を押してくれるんです。私はただ前に進むだけだと思って、夢中になってポートフォリオをつくりました。 そうやって突き進んでいったら、就活を始めて1週間でデザイン会社の就職が決定したんです。仕事はスマホから高層ビルまで。鉄道などの乗り物にも携わります。実際にデザインが仕事になると楽しいことばかりじゃないですが、前職と違うのは、やはり仕事に言い訳をしなくなったということですね。それでも「もうやっていけない」って思うくらい辛い時があったんです。そんな時に、ちょうど携わっていた映画館が出来上がり、そこにスタッフが働き始めて血が通ったような空間になったのです。それを見て、自分が飲食店のバイトをしながら店のデザインにダメ出ししていた時のことを思い出しました。「そうそう、私はこういうことがしたかったんだ」って。さらにその案件が、グッドデザイン賞を受賞したので喜びもひとしおです。 将来は、特に変わったことをやりたいわけではありません。こうしていろいろな経験を積んで、いつか自分の知り合いが「こんなことできない?」って相談してきた時に「できるよ」って言えるようにしたい。そんなイメージを持って、今日も仕事しているって感じですね。

商空間デザイン専攻へ

オススメの記事