医療とデザインの橋渡し役として、 活躍したいですね。
大学時代は農学部でバイオマスの研究をしていました。論文をまとめる際に、ふと感じたのがデザインの存在。レイアウトしたり、図を描いたり...これらの作業が楽しいと思うようになったんです。卒業後も大学の医科学研究所に在籍していましたが、実験手技よりも自分が研究分野に貢献できる道はないかと思っていました。科学とデザインが混ざり合った仕事を探るために、この学校でグラフィックとWebデザインを学びながら、職場を転々としました。転機になったのは、学校のプレックスプログラムで“広告医学”を提唱する再生医療研究者の武部貴則先生の授業に参加したことです。違うジャンル同士を結び付けて相乗効果を出していることに惹かれ、何か理系女子としてできることがあるかもと思って横浜市立大学附属病院との広告医学プロジェクトに参加。それがきっかけで、今は横浜市立大学先端医科学研究センターで武部先生のもとでクリエイティブマネジメントをしています。外部のクリエイターと行う広告医学のデザイン企画、その進行管理やプレゼンのための資料作成、広報誌制作、Webデザイン、さらに広告医学以外でも、グラフィカルアブストラクト(論文内容を視覚的に伝える画像)を作ることも...。正直、板挟みが多いなぁと思うこともありますが、科学研究とデザインをやっていた自分だからできることだ、という自負もあります。今後はデザインと医療の橋渡しはもちろん、「そもそも健康とは?」といった根本に立ち返り、健康の再定義とデザインディレクションに挑戦したいです。現在はデザインと医療業界は、コラボしている状態。医療の中に当たり前のようにクリエイティブの領域がある...そんな社会づくりに関われたらと思います。
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