テーマ:「“エシカルクリエイティブ”を考える~Part2~」
株式会社THINKSTHINKS代表/プロジェクトマネジャー
島野 麻里 氏Mari Shimano
- PROFILE
- 株式会社THINKSTHINKS 代表取締役、プロジェクトマネジャー、中小企業診断士。ブライダル、クリエイティブエージェンシー、ジュエリーブランド等にて、セールス、デザイン、プロジェクトマネジメント、ブランディング、PR、マーケティング経験を積んだ後、2018年独立。中小企業診断士登録。https://www.thinksthinks.com/
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第1部:講義「“エシカルクリエイティブ”を考える~Part2~」
講義1
今回は2回目のご登壇となる、株式会社THINKSTHINKS代表の島野麻里さんにお越しいただきました。本日一緒にお越しいただいた石井なお子さんと一緒に立ち上げたというTHINKSTHINKSは、「ひとによいこと、環境によいこと、社会によいことをデザインコンシャスに」をスローガンに、“エシカル”なクリエイティブを提案するエージェンシーです。長らくファッション業界で活躍されていたお二人に、エシカルクリエイティブについてお話を伺います。
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講義2
「エシカル(ethical)」という言葉を聞いたことがある学生の数は、昨年の講義のときよりも増えたものの、まだまだ浸透していません。エシカルを簡単に一言でいうと、「やさしさ」と石井さん。「よく倫理的や道徳的と言われるのですが、自分に落としこんでやさしく物事を考えれば、全部エシカルになります。人に優しく、地球に優しく、エシカルであることで、サステナブルでもあると考えています。」
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講義3
近年、国や市区町村などの自治体も、エシカルな考え方や取り組みに力を入れており、ウェブアクセシビリティもその中の1つです。ウェブアクセシビリティとは、色覚特性・視覚障害・聴覚障害などがある人が、誰でもwebサイト等で情報を入手したり機能を不自由なく利用できることを意味します。2024年4月1日からは、障害者差別解消法の改正により、国や地方公共団体だけでなく民間の事業者にも「合理的配慮の提供」が義務づけられました。
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講義4
気候変動や地球温暖化についての関心が他の国と比べても高い日本ですが、個人的に環境保護活動を行っている方は少ないと言われています。一方で、企業ではエシカルや環境保護を訴求した商品やサービスが多く展開。「企業が取り組むことによって、認知がじわじわと広がり、個人の行動にも影響を与えていけるのではないか」と島野さん。日本の国民性を理解しながらクリエイティブを行っていく必要があるといいます。
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THINKSTHINKSで販売しているプロダクトについても紹介していただきました。結婚式でもらう引き出物の箱が捨てられてしまう点に着目して製作された「THINKS ギフトボックス」は、食べ終わった後にティッシュカバーとしても再利用可能。ボックスの中には、福祉施設で作られている美味しい焼き菓子が入っています。頑張っている人たちの力になりたいという想いが購入のきっかけとなることを願って、コラボレーションされた商品だといいます。
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第2部:ワークショップ「エシカルなサービス・商品を売る方法を考えよう」
ワークショップ1
後半はワークショップを行います。本日の課題は、「既存のエシカルなサービス・商品を選び、日本やアジアで売るための方法を考える」です。グループに分かれ、お題となる商品・サービスを、さらに多くの人の手にとってもらう方法をクリエイティブな視点で考えていきます。学生からは【マイストロー】【ECOSIA】【ある日突然現れる「エシカル地区」】【珊瑚を守る日焼け止め】などが対象としてピックアップされました。
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ワークショップ2
今回のワークショップでは、70分間チームでエシカルなアイデアを考え紙にまとめ、完成したアイデアは後日島野さんと石井さんからフィードバックをいただくことに。学生からは「エシカル・サステナブルに関心がない消費者に自分事として捉えてもらうことのハードルの高さを実感した」「環境を配慮するだけではなく、話題性やデザイン性など様々な視点から考える必要があり、有意義な時間になった」などの感想が挙がりました。
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総評
最後にお二人から総評をいただきました。 「どのグループも自分事化するにはどうしたら良いか、今回インプットしたものを活用しながら考えてくれました。今日の授業が、皆さんの新たなきっかけになれば良いなと思います。(島野さん)」 「エシカルを詳しく知らない段階でも、皆さんが想像して、良いアイデアを数多く出しているのをみて、すごく未来が明るいなと思いました。私自身も新たな気づきがありました。(石井さん)」島野さん、石井さん、本日はありがとうございました。
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