PLEX PROGRAM REPORTプレックスプログラムレポート

テーマ:「話題の遊び場の創出」

トランジットジェネラルオフィス代表

中村 貞裕 氏Sadahiro Nakamura

PROFILE
1971年生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、株式会社伊勢丹(現 株式会社三越伊勢丹)へ入社。2001年に株式会社トランジットジェネラルオフィスを設立。カフェレストラン事業をスタートし、その後、ホテル、レジデンス、オフィスなどの空間プロデュースや、アパレル、企業ブランドなどのブランディングプロデュースなども手掛けるようになる。弊社のユニークでファッショナブルな発想は、日本はもとより海外においても高く評価されている。これまでグループ会社として、ケータリングイベント会社「株式会社トランジットクルー」、不動産会社「株式会社リアルゲイト(2021年 株式会社サイバーエージェントに全株式売却)」、人材紹介会社「株式会社トランジットキャリアアップパートナーズ」、ヘッドスパ事業会社「株式会社PALM HOUSE」、SDGs事業会社「株式会社FARMER YOU」などを設立。

第1部:講義「話題の遊び場の創出」

講義1

本日のプレックスプログラムは、2回目の登壇となるトランジットジェネラルオフィス代表の中村貞裕さんをお迎えしてお送りします。流行の最先端が集まる東京で、並んでも行きたい店舗をいくつもプロデュース。今が旬の店を産み、一大ムーブメントを起こしています。自らを“ミーハー”と名乗る、そのハイセンスな感覚を少しでも感じ取ろうと、多くの学生が集まりました。

講義2

多種多様なカフェやレストランなど、飲食を中心としたオペレーションを行うトランジットグループ。現在の中村さんは、「bills」や「マックスブレナー」の様な“ライセンスビジネス”に力を注いでいるそうです。「今まで培ってきた知識や経験を活用し、日本初上陸させるような大プロジェクトをやることによって、より良い情報を得られます。」その言葉に潜む、驚異のブランディング力が垣間見えます。

講義3

「人の到達点が100だとしましょう。プロフェッショナルがひとりで100を産み出しても、僕が沢山の人を巻き込み、みんなで100を作っても同じだと感じたんです。だから、僕はチームで交友関係を広げるようにしました。100×1=1×100。この数式を見つける事が一番重要です。」と説きます。あの「WWDJAPAN」の表紙を飾るほど企業から信頼を集める実力者の意見に、深く感銘を受ける学生たち。

講義4

「流行を作る、周りを動かすためには、やはり魅力的な企画。それにはマーケティングが必要不可欠です。この力を伸ばすには、様々な情報を同時多発的にインプットし、そしてアウトプットすることが重要です。良い情報を提供することで、更に良い情報を得られるようになるのです。」と語っていただきました。熱が入ったお話で、あっという間に時間が過ぎ、前半が終わります。

第2部:ワークショップ「話題の店作りを考える」

ワークショップ1

後半はワークショップです。本日のテーマは「話題の店作りを考える」。前もって与えられていた、5階建てビル、100坪の店舗面積、店舗エリア、などの条件を加味し、構想を練ります。それぞれが考えてきたコンセプトや具体的な立地などをグループ内で交換し合い、話題の店舗空間を実際に作るかのようにイメージを膨らませます。最後にまとめられたアイデアを代表者が発表します。

ワークショップ2

短い時間の中、学生たちは頭を悩ませます。「このアイデアに、ブルーボトルみたいな話題性を付けたらどう?」「このコンセプト、おもしろいから膨らませてみよう。」「ママ向けならこの場所がいいんじゃない?」などと、それぞれのグループがアイデアを磨き、思わず並びたくなるような魅力的な企画へと試行錯誤が続きます。

ワークショップ3

高級志向の「理想のライフスタイルを提案するレクリエーション」、安心安全で子育てママをハッピーにする「ママ’s」、カジュアルに料理を色で楽しむ「アートカフェ」など様々なアイデアが発表されました。中でも最後に発表された、海外で話題のベビーシャワーや子供の誕生日会を行えるパーティ会場「HAPPYTOWER」は「僕がやるならこれかな」と中村さんから評価を得ました。

総評

最後に中村さんから激励をいただきました。「成功するための一番の秘訣は、どれだけ情報を持っているかだと思います。貪欲なぐらい情報収集して、すべてアウトプットしていくことで、マーケティング力と共に、情報の扱い方が上手になります。頑張ってください。」