PLEX PROGRAM REPORTプレックスプログラムレポート

テーマ:「ブランディングの第一歩」

アートディレクター/WEB デザイナー

西田 幸司 氏Koji Nishida

PROFILE
アートディレクター、WEBデザイナー。大学在学中からWEB制作に携わり、卒業後はフリーランスとして活動。アート、グラフィックとインタラクションを組み合わせた数々の作品は、独特な世界観が表現されており、国内外で幅広く活動中。2002年に立ち上げたRAKU-GAKI.COMは、2004年に日本人初のThe Webby Awardsを受賞。代表作は「イエカキ理想の住まい」、「つなぐ」「亀山ドリームファクトリー」「INSPIRATION SCENE」「H.P.F, MALL」。他、ミュージシャンのアートワークも多数。アートディレクションを行った「amanagroup INDEX」がYahoo! JAPANインターネットクリエイティブアワード2011「特別賞」を受賞。東京デザインプレックス研究所プレックスプログラム登壇。

第1部:トークショー「ブランディングの第一歩」

講義1

まずは西田講師がデザイナーになるまでの経緯から話が始まります。 大学ではガラス工芸を学んでいましたが、事故に遭ってしまい一年間の入院生活を余儀なくすることに。ガラス工芸は諦めましたが、それでもめげずにPCを使ったデザインに没頭して行くと、在籍していた大学のHPを作るくらいになっていました。それがきっかけで地元の企業や公共施設から制作の依頼があり、気がつけばフリーのWebデザイナーになっていました。

講義2

続いては、世界的に権威のある「WEBBY AWARD」を日本人として初受賞した「RAKU-GAKI」のサイトの紹介。ヴィジュアルの美しいサイトとどこか非現実的な世界観に圧倒されます。「SHARP The Kameyama Dream plant」「H.P.F, MALL」「SUUMO SEARCH-ROID ENGINE」の制作秘話を通じて、独自のクライアントワークの手法なども披露していただきました。

講義3

講義の終盤は「16TH ANNUAL WEBBY AW-ARDS OFFICIAL HONOREE SELECTION」にてOfficial Honoreesを受賞した「amana group INDEX」の解説。現在のシンプルで使いやすいサイトに移行した代表作を観ながら、「クライアントの意向+デザイナーのセンス+時代の流れ」とは何かを必死に学び取っています。最後は西田講師が「アーティストに憑依するつもりで作る」と言われていた音楽系アーティストへのデザインワークの解説で締めくくられました。

質問

ワークショップに行く前の質問では「アートとデザインの違いは何?」とお馴染みの質問が。すかさず「アートは問題提起、デザインは問題解決」と即答。「フリーで仕事を獲得していく秘訣は?」に関しては、「サイトの注目度を如何にあげるか、僕はこれに尽きる」とこれまた即答。

第2部:ワークショップ「モバイルフォンで映像をYouTubeにアップする」

ワークショップ1

講師から本日のワークショップの説明があります。今日のテーマは「モバイルフォンでテーマに沿った映像をYouTubeにアップする」です。講師からは映像を理解することでデザインの幅が広がることや、映像と「Webの関連性」についての説明があります。ワークショップのチーム分けを行い、アップ方法とコンセプトシートを渡して、ワークショップ開始です。

ワークショップ2

ワークショップでは、まずはチームのコンセプトから話し合います。初めて会うメンバーでコンセプトをまとめるのに苦戦しています。徐々にテーマが決まっていきます。悩んでいるチームには講師がアドバイスしていきます。小道具を使うチームやチームの共通点(メガネ等)から、アイデアを出していきます。

ワークショップ&プレゼンテーション

各チームが撮影に入っていきます。 撮影は外に行くチーム、教室や廊下を使用するチーム、講師陣を巻き込みながら撮影していくチームなど様々です。 そして、各自でYouTubeにあげて作品を1チーム毎にプレゼンしていきます。「飲料水のCM」や「ショートショート」「アートらしきもの」まで次々にプレゼンしていきます。

講評

講師からは「このワークショップで知ってもらいたかったのは、ブランディングとチームワーク。デザインワークは一人でできることは限られています。ブランディングができたら、如何に周りを巻き込むか、これが大切です」。