PROFESSIONAL MESSAGEプロフェッショナルメッセージ

長島 傑人Takato Nagashima

PROFILE
日本IBM(株)にコンサルタントとして入社。大手日系企業のクライアントを中心に戦略・システム・業務の幅広いテーマでPJTに参画。新規事業立ち上げを得意とするブティックファームに創業期メンバーとして参画し、クライアント支援を行なったのち、グループ子会社のフードテックスタートアップに最年少で取締役COOとして就任。資金調達から中長期経営計画策定、事業買収、アライアンス推進などビジネス面をトータルでリード。コンサルティング案件を行う傍ら、下北沢のタイ料理屋やコーヒー店の経営などスモールビジネスの経営も経験。Web3やリテールビジネスに関する執筆活動も行う。東京デザインプレックス研究所講師。

自分なりのスタンスを持って、仕事に挑む。

幼少の頃から「大人はどうしてこんなことを言うんだろう?」と自分のいる環境や理不尽なことに対してずっと「なんで?」と考えることが多かったです。その自問自答する環境で自然とトレーニングされて、論理的というかロジカルな思考が育まれたと思います。とはいえ、何ら特別なものではなく、皆と同じように小中高を過ごし、大学へ行って経営学を学び、特に男子校だったので女の子と喋るのがドキドキ…みたいな劣等感強めの大学生活をスタートしたという感じでした。

新卒で就職した会社のオフィスは当時、丸の内にあったのですが、研修が終わって現場にアサインされた初日のことはよく覚えています。気合を入れて朝7時くらいに出社し、東京駅から登る朝日を見て、「俺エリートかもしれない」と思った日、夜中3時くらいにタクシーに乗りながら「あれ、俺の社会人生活こういう感じ?きっつ…」と思ったのは良い思い出です。半年前まで大学生だった私が作成した資料も会社名という「ブランド」が入るだけでクライアントが絶賛してくれるのを目の当たりにして「これが、ブランドの力か!」と思ったりと社会人1年目の最初のプロジェクトは色々と衝撃的でした。

コンサルタントという仕事ではプロジェクト単位でクライアントやテーマが大きく変わるので、正直転職に等しいほど環境が変化します。結果として数多くの業界や企業を見ることができました。飲食系・スタートアップ系の会社でも仕事をしてきて、バリエーションという意味だと同世代で同じくらい見てきた人は他にいないだろうという自負はあります。

世の中のトレンドが「UX/UI」と言われはじめたことから、私自身も体系的に勉強してみようかなと思いUX/UI講座を受講しました。受講した結果としてUX/UIの知識やスキル をきちんとプロダクトやサービスに反映するためにはUX/UIだけでなく、例えばきちんと組織内にUX/UI専門の組織を立ち上げることや人材を採用してくること、またそのた めの資金を調達することなどビジネスを包括的にマネジメントすることが不可欠だし、また自分はそっちの方に興味があることに改めて気が付きました。

私が大切だと思うことは、常に自分のスタンスや仮説を持って仕事に挑むこと。プロジェクトを進める上でも学びをする上でも「自分はこう思います」っていう思いをぶつけてフィードバックをもらうことがすごい大事だと思っていて、一見非効率的で敬遠されがちなことかもしれないですけど、上司の考えに添うだけだと自分自身に跳ね返りがない。ダメな結果が出たとしても自分が結果を受け入れて改めるということも出来ないし、自分の成長に繋がらないですよね。と言いつつ、自身のキャリアは割とスタンスを持たずに流れに身を任せようと思っていたりもしますが。いずれにせよ、自分自身のスタンスを持って仕事に挑むことが、とても大切だと思います。

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