PROFESSIONAL LABOプロフェッショナルラボ
プロフェッショナルラボは、才能溢れる学生が集うDESIGN LABOとして2012年に設置された。それ以降、試験により選抜された研究生たちが、仲間たちと切磋琢磨しながらデザイン研究や制作を行い実績を積み重ねてきた。2024年にはプロフェッショナルラボの活動内容を刷新。基本理念はそのままに、選抜メンバーのコンテスト(コンペ、アワード)出品を強力にサポートする。そして、そのプロセスを通して、研究生たちはスキルアップを実現し、自分のデザインスタイルを確立していく。
プロフェッショナルラボ 活動の流れ
コンテスト(コンペ、アワード)の選定
コンテスト毎にメンバー募集
選考(面接・作品)/推薦
選抜メンバー確定
プロフェッショナルラボではコンテスト(コンペ、アワード)を選定して、各コンテスト毎にメンバーを募集。選抜メンバーは東京デザインプレックス研究所受講生・修了生に限定。選抜試験(面接・作品)合格者に、学校・講師推薦者なども加わり構成される。
コンテスト傾向分析・対策講義
企画会議(プレゼン/ディスカッション)
デザイン企画確定
顧問講師よりコンテストの傾向分析・対策の講義が行われる。その後、企画会議にてメンバーごとに出品作品の企画プレゼンテーションを行い、メンバー間でディスカッションを実施。そして、各自、出品作品のデザイン企画を完成させる。
作品制作/制作指導
最終プレゼンテーション/意見交換
作品完成/コンテスト出品
メンバーごとに出品作品の制作を開始。制作タームごとに顧問講師によるチェックが入る。プロフェッショナルラボで最終プレゼンテーションを行い、メンバー間で意見交換を行う。最終の修正や調整を行い、作品完成後、コンテストへ出品する。
結果発表
入選作品のギャラリーツアー
コンテストの結果発表日にメンバーで集まり、リフレクションを行う。そして、後日、メンバーで出品したコンテストのギャラリーツアーを行い、入選作品などを見学する。
プロフェッショナルラボ 修了生
個々の良いところを見て、それを伸ばしてくれました。
作品制作をしていた際、自分らしい表現ということを追求するあまり、パタッと作れなくなってしまうことがありました。そんな時に、プロフェッショナルラボの先生から「自分の好きなもの、カッコいいと思うものを目指せばいい」とシンプルなアドバイスをもらったことが救いになったんです。デザインはこうあるべき、ということを考えるよりも、ただ自分がこのデザインを生活空間の中に取り入れたいかどうかの判断で作品をつくる。それが自ずと自分の表現に繋がっていくことがよく分かりました。そうやって、先生はそれぞれ個々の良いところを見てくれて、それを伸ばしてくれました。当時のアドバイスは、今でも仕事をして迷った時に、頭の中に思い浮かびます。先生だったら「このデザイン、自分で良いと思う?」と言ってくるかな、とイメージしながら仕事に向き合っています。
猪野麻梨奈Marina Ino
グラフィック/DTP専攻 PROFESSIONAL LABO EDITORIAL DESIGNER
細部を突き詰めていくことに面白みを感じられる授業でした。
プロフェッショナルラボの授業を受けてみて気づいたのは、その時点でまだ自分はデザインの何も分かってなかったということです。例えば、なぜこんなに細かく文字詰めを行わなければならないのか、配置の1ミリの差にこだわらなければならないのかなど。デザインは曖昧で自由度が高いと思っていたのだけど、その中にも規則性があるんだということを教えてもらいました。地味な作業なのですが、細部を突き詰めていくことに面白みを感じられるようになりましたね。自分が作るものに対して先生はいつも辛口でしたが、今思うとそれが全部正論だったなあと思います。仕事に就く前に、自分の課題点を指摘されたことが良かったです。はっきり言ってもらう、その有り難さは実際にデザインの現場で仕事をするようになってからも、じわじわ感じています。
芦田宗矩Munenori Ashida
デジタルコミュニケーションデザイン専攻 PROFESSIONAL LABO GRAPHIC/WEB DESIGNER
アイデア出しのノウハウを習得して、作業がスピーディーになりました。
プロフェッショナルラボは、まさに講師がプロデューサーで、その下で実際に働いているという感じでした。その緊張感が、自分を成長させてくれたと思います。特に、広告コンペに出品する課題に取り組んだことがとても良い経験でした。その際に学んだのは、一つの案件に対してのアプローチ方法です。実際に講師のデザイン事務所で膨大な資料から適切なものを選ぶ方法や、それらを参考にしてアイデアを生みだす方法、さらに、どうやってアウトプットするかを実践的に学ぶことができました。特に、アイデア出しのノウハウを知れたことで、考えることが楽になったし、スピーディーに企画できるようになったことが大きいですね。このように、何も無い状況からのデザインのワークフローを把握できたことは、現場でやっていく力と自信になりました。
松崎彩花Ayaka Matsuzaki
グラフィック/DTP専攻 PROFESSIONAL LABO GRAPHIC DESIGNER